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F-Stage(九州情報大学演劇部)の“日常と非日常”を赤裸々につづる「つれづれ日記」です。・・・ (どしどしコメント付けちゃってください!)
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F-Stageメンバー・佐々木空が参加した
北九州芸術劇場リーディングセッション vol.11
伝染病」の公演を
土曜・日曜の二日間とも観てきました。

アゴタ・クリストフ作の翻訳モノの戯曲です。
演出は、本谷有希子

この戯曲“わけわかんない、でも、なんかおもしろそう”っていうのが、
事前にメンバーで飲み屋にて読み合わせしたとき感想でした。

一日目、土曜日は、
役者の演技もちょっとぎこちなく感じ、
そのせいか、舞台美術や演出ばかりに目が行ってしまいました。

白で区切られた空間が舞台上にあり、
(実は薄いピンクだったりすたのですが…)
そのシンプルな舞台に、役者の衣裳も白で、
なんにでも染まる(解釈可能な)トーンが
心地よいと感じました。

そこに音楽はパーカッションのみというのが、
“狂言”みたいに時空間を構成しているようでもありました。

リーディングということで、役者は必ず台本を持って演じているのですが、
その台本こそが実体で、
演じているの役者はあくまでも仮定された存在(つまり実体ではない)
という演出には思わず唸ってしまいます。
「リーディン」というのもの異化しているというか、
戯曲という書カレテイルコトをも対象化し異化しつづける
演出は演劇の本質を考えさせるものでした。

演出の本谷有希子さんは、
「このホンは破綻している」と
アフタートークでいわれていました。
(破綻かどうかはともかくとして、)
その破綻からスタートして、
その破綻性を対象化し演出に組み入れ、
ひとつの世界を舞台空間に提示してみせるとことが、
すごいと思いました。

一日目は、俳優の演技にも、なにか
消化不良というか、欲求不満が残るような
もどかしさがあったのですが、
二日目は、役者の演技も
とてものびのびとした感じられ、
ラストの“破壊”は、(一日目とは違って)
“破綻”へのもどかしさを
昇華、あるいは止揚するような
カタルシスを感じることができました。

それにしても、このリーディングセッション、
稽古5日、本番2日、1週間で仕上げているという
驚異を、今回もしみじみと感じたのでありました。

前回の「魔法の万年筆」に続き、
2度目の参加となった佐々木空
また大きく成長したのではないかと…

(きょうはさすがに疲れていたのか、
 結局大学には姿を見せませんでした)

「佐々木くん、よかったよ!
 お疲れ様でした。」

水曜日に会うのが楽しみです。



(佐々木空のブログの記事⇒「デンセンビョー」)
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年3~4回の学内公演、12月には太宰府天満宮参道脇の太宰府館で公演を行っています。
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